大葉沢城

新潟県村上市の大葉沢城へ(5月29日)。
鮎川氏の居城でありますが、鮎川氏も大葉沢城もあまり有名ではありません。
しかし、しかしです。
ここの連続畝状阻塞は実に見事です。
ここまで保存状態の良い連続畝状阻塞は、全国的に見ても珍しいと思います。


さて、ここ村上市といえば村上城
村上城といえば本庄繁長。
1568年、本庄繁長は上杉謙信の有力な家臣であったのにも係らず、武田信玄の調略により謙信に背きます(本庄繁長の乱)。
大葉沢城の鮎川盛長は、上杉謙信側につき、本庄繁長を攻めます。
この本庄繁長の乱の際、上杉謙信側の主要な城として大規模な改修が行われたと考えられます。

写真だと、なかなか連続畝状阻塞の迫力が伝わらないかもしれませんが、山城ファンなら見ておいて損のない城だと思います。

また、麓の登城口である普済寺には、鳴海金山の金鉱石が展示してあります。
ちなみに上杉謙信の時代には、佐渡金山はまだ開発されておらず、ここ鳴海金山や上田銀山が主要な金銀の採掘地でありました。



土塁

連続畝状阻塞



「大形畝状阻塞まだまだ続きます」の看板。
テレビの予告編みたい(笑)。
こういうユーモアのある看板好きじゃぞぉい。

本丸


鳴海金山金鉱石

参考リンク↓
柏崎市の細越城にも畝状阻塞がありました。
細越城 - 「未来の大富豪」の日記