笹平城

村上市の笹平城へ(5月29日)。


本庄繁長の乱の際に、上杉謙信の指令により鮎川氏により築かれた城であると考えられております。
まぁ、この本庄繁長の乱に際して重要な役割を果たした程度で、その後、重要な役割は果たさなかったようです。
なにせ、この城、山奥過ぎる。


前回紹介しました大葉沢城に続き、笹平城に登城しました。
しかし、この笹平城。
今まで訪れた城の中で最も難攻を極めた城でした。
まず、釜杭集落の公会堂の駐車場に案内があったので、案内板を見ていると近所のおじさんが話しかけてきました。
でも、村上の方言で喋ってくるので何を言ってるか解読不能…。
まぁ、何となくは分かりましたが。


この時期は、ヒルが多く出現するため、登城するのは困難であると説明されました(4月20日頃までが登城に相応しいとのこと)。
まぁ、そうは言われてもここまで来たからには登ってみたいということで、釜杭地区からの登城口を紹介していただき登城開始。
しかし、途中で道が無くなり中断。


あえなく下山してくると、また先程のオジサンに遭遇。
たぶん「お前ら、どうした?上まで行けたか?」と聞かれたと思うんですけど、
「いや〜、途中で道がなくなりまして…。」って言ったら、
「そんじゃ、隣の集落の登城口なら立派な道があるから俺が案内するべ。」ってことで、案内していただく事に。
ありがとうございます。


で、笹平集落の登城口まで案内していただきました。
しかし、このオジサン、本丸跡まで案内してくれるとのこと。
ありがとうございます。


その前に、「お前ら、足にヒルさ付いてないか?」
って聞かれたんで見てみると、「2、3匹のヒルが血を吸っているではありませんか!!」
で、靴にも5、6匹のヒルが!!
まずは、スプレーで退治してもらいました。
先ほど登城した際のヒルが付いていたのです。
今まで、こんなにヒルに取り付かれたのは生まれて初めてです。
大量に血を吸われて降りました。
ひぇ〜。
それにしても、ヒルに血を吸われていても痛くも痒くもないのですなぁ。


途中、投石に使った石がある所や、堀切の場所を教えてもらいながら登りました。
本丸跡には笹平城跡を示す表示板がある程度でした。
以前はもっと酷い藪になっていたそうですが、地元の有志の方で草を刈り整備されたのことです。


本丸からは、村上城も眺望できました。
この笹平城は、必ず複数人で登るべきです。
まぁ、笹平地区からの登城は、それでも道が整備されてますが、釜杭地区からの登城は、途中で道も無くなっている様な状態ですし、危険が多すぎるので避けるべきです。
それから、熊さんが出ることもあるらしいです。


今回は、案内していただいたオジサンのおかげで無事に登城でき、その上、笹平城の解説までしていただきました。
こういう地元の城を守っていこうと活動している方の存在って城を守っていく上で重要だと思います。


確かに、今まで訪れた城の中で最も難攻を極めた城でしたが、一方で、地元の方の温かさに振れることができ、感謝感激の登城でした。


自分としても何か出来ることはないかと考えています。
ありがとうございました。


大規模な堀切

投石に使われた石

本丸跡

本丸から村上城を望む。


案内していただいたオジサン(ありがとうございました。感謝です。)