加地城

大天城に引き続き、新発田市の加地城へ(10月17日)。
こちらは鎌倉時代の城で、築城者は佐々木盛綱です。


戦国時代には、城主の加地春綱が上杉謙信の姉(妹?)を娶って重用されたようです。
これは、いわゆる阿賀北衆に睨みを効かすための、一種の政略結婚であったのでは、と私は推測します。
御館の乱上杉景虎に味方したため新発田重家に攻められ落城。
その後、恐れをなしたのか新発田重家の乱では重家に味方し、上杉景勝に攻められ加地秀綱(春綱の子)は討死。
その後は、凋落の一途だったようである。
時局を見破るとこういうことになるのですな。
ん〜。


城としては、典型的な山城であります。
藤戸神社から登るのですが、この神社の石段には圧倒されますが、年季が入っているようで丸みを帯びたような石段になっています。
その上、コケが生えてて雨の後は滑りやすそうな感じです。
朝方に訪れたので良かったのでしょうけど、薄暗くなってから来る場所ではないでしょう。
薄気味悪い感じがしますから…。
で、この長い石段を登りきって右側に登山道らしき道がありますので、20分程度歩くと本丸に着きます。
なだらかな道が大部分ですが、一部急な斜面もあるので滑らないように慎重に登る必要があります。
本丸跡は、比較的広くなっており、館程度のものがあったと思われます。
ただし、本丸跡の表示は一切ありませんでした。
爽やかな朝で、稲刈り後の平野が一望できました。




本丸跡