1ドル80円台

先日、一時1ドル80円台になりました。
その後は、再び79円台に戻っています。
ここしばらく続いていた70円台の水準から円安方向に向かっていく兆しなのかもしれません。
この円高を利用して下記の記事の様に日本企業の海外M&Aが活発化している模様です。
個人投資家としては、企業を買収するわけにはいかないまでも、ドルを買ったり米国株を買っておくチャンスであると思います。


FX口座は、一時40%もの上昇となりましたが、現在では20%程度のプラスとなっています。
1ドル70円台は買いだと思いますが、80円台は静観することにします。
また、調子に乗って売買しないように、一部資金を引き出すことにしました。



・白川総裁苦戦の歴史的円高に是正の兆し、日本企業の海外M&A活発化
10月29日(ブルームバーグ):政府や日本銀行がこれまで対応に苦慮してきた歴史的円高に、修正の兆しが出始めている。その背景にあるのは、円高を追い風とした日本企業による海外企業買収の活発化だ。


ブルームバーグ・データによると、今年発表された日本企業の海外M&A(企業の合併・買収)は1030億ドル(約8兆2000億円)に達し、データがさかのぼれる1987年以降で最大だった昨年1年間の913億ドルを既に上回った。こうした中、先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関・加重通貨指数で、円は年初来の下落幅が5.7%と10通貨中最大になっている。また、通貨オプション市場では円の下落を見越した動きが強まり、円を売る権利を付与する円プットのプレミアム(価値)が今月、過去最大を記録した。


円が昨年10月31に戦後最高値の1ドル=75円35銭を付けてから間もなく1年。政府と日銀は計44兆円に上る為替介入や資産買い入れ枠の拡大で対抗してきたが、円は依然、過去10年間の平均を2割以上上回る水準にとどまっている。海外経済の減速で国内景気の後退リスクが高まる中、日銀が30日に開く金融政策決定会合では、資産購入増額による追加緩和がほぼ確実視されている。


国際通貨研究所経済調査部の森川央上席研究員は、「中央銀行がいくら笛を吹いても、民間企業が踊らないと円安にはならない」と指摘。デフレや経常収支の状況を踏まえると、「円安になっていく方法が、企業による海外直接投資ぐらいしか今はない」と話す。

ソフトバンクが大型買収

今年1−8月の日本の対外直接投資は6.27兆円。投資コストを低下させる円安に加えて政府が昨年8月から始めたドル資金の低利融資も促進剤となり、前年同期を46%上回るペースとなっている。国内携帯電話3位ソフトバンクは今月15日、米同業3位スプリント・ネクステルの買収を発表した。取得額は201億ドルで、日本企業の海外企業買収としては今年最大となる。
Bloomberg 10月29日(月)8時34分配信より引用)


・円上伸、79円台後半〔NY外為〕(26日)
【ニューヨーク時事】週末26日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米長期金利の低下を受けて、1ドル=79円台後半に上伸した。午後5時現在は79円61〜71銭と、前日午後5時(80円25〜35銭)比64銭の円高・ドル安。
 米商務省が朝方発表した2012年第3四半期の米実質GDP国内総生産)は前期比2.0%増と、伸び率が市場予想(1.9%=ロイター通信調べ)を上回る水準。米景気回復が続いているとの見方から、円・ドル相場は一時80円近くまで押し戻された。しかし、欧州情勢をめぐる警戒感が安全資産としての円買い・ドル売りの流れを支えた。第3四半期のスペインの失業率が25%を突破し、前期に続き1996年以降で最悪を記録。ギリシャへの新たな金融支援の必要性などをめぐり不透明感がくすぶっていることも材料視された。また、米債券市場で午前中に米国債が買われて長期金利が低下したことも円買い・ドル売りを促したもよう。
 一方で、日銀金融政策会合を31日に控え、市場では追加緩和観測が台頭しており、この日の円の高値は79円49銭にとどまった。
 ユーロは、ドル、円に対して下落。同時刻現在1ユーロ=1.2937〜2947ドル(前日午後5時は1.2930〜2940ドル)、対円では同103円00〜10銭(同103円82〜92銭)。(了)
時事通信 10月27日(土)7時0分配信より引用)