ユーロ急落、一時11年ぶりの円高水準

ユーロが急落しています。
ギリシアやイタリア等の財政問題は根が深いと思うので、米ドルと同じレベルまで下落しても不思議ではないと考えています。
数年前は、1ユーロ169円まで上昇していましたが、現在は98円台ということで通貨統合したことの負の面ばかりが露出しているように思われます。
しかし、欧州諸国に旅行した際、同じ通貨で買い物できたことは非常に便利でしたし、せっかくの通貨統合が簡単に破たんしてほしくないとも願っています。
やはり、最終的には政治的統合までもが必要になってくるのだと思います。
いずれにせよ、ユーロが買われる材料がないので、当面はユーロ安の展開が続くと思います。


・ユーロ急落、一時11年ぶりの円高水準
5日のロンドン外国為替市場は、欧州の信用不安が再燃し、ユーロが円やドルなどの主要通貨に対して急落した。

 円相場は一時、2000年12月以来、約11年ぶりの円高・ユーロ安水準となる1ユーロ=98円56銭まで上昇した。

 これに先立つ東京市場では午後5時、前日(午後5時)比70銭円高・ユーロ安の1ユーロ=99円29〜33銭で大方の取引を終えた。

 イタリア金融大手・ウニクレディトの増資が難航するとの見方から、欧州の金融システムへの懸念が再び広がった。スペイン政府が国際通貨基金IMF)などに金融支援を求めるとの報道が出たことも、ユーロ売りに拍車をかけている。

 市場では「当面、ユーロ安基調が続く」(大手銀行アナリスト)との見方が強まっている。
読売新聞 1月5日(木)21時45分配信より引用