安住財務相が再介入準備を指示、円最高値更新で投機筋をけん制

本日も一時1ドル75円台まで円高が進みました。
口先介入も行われているようですが、本気で円高を阻止したいのなら本気で介入するべきです。
ちまちましたことやるのではなく、例えば1ドル80円を目標に介入するとか目標値をあえて掲げて介入すれば良いのです。
これを発表すれば、ポーンと円安に進みますよ。
で、それ以降、80円台を割るようなことがあれば徹底的に介入する。
そうすれば、「日本政府は80円台割れは本気で介入してくる。これ以上円高はない。だったら円を売ろう。」となるはずです。


最近では、1ドル75円台の今の水準を見ても驚かなくなってきましたよね。
これが当たり前になってきた。
今の水準が普通に見えてしまいます。


日本の企業だって大変ですよね。
東日本大震災で被害を受け、円高で被害を受け、最近では、タイの洪水で被害を受けている。
まさに三重苦。
ここは政府としても、円安に誘導してやるのが得策だと思うのだが…。


・安住財務相が再介入準備を指示、円最高値更新で投機筋をけん制

[東京 24日 ロイター] 円相場が対ドルで一時75円台へ上昇して史上最高値を更新したことを受け、安住淳財務相が円売り介入の準備を財務省に指示したことが明らかになった。

 相次ぐ為替介入の実施には海外当局との調整など難しさも残るが、政府筋も円が最高値を更新した値動きは「一方向的だ」と強い警戒感を表明。投機的な円買いが一段と強まれば今年8月以来の円売り介入に踏み切る考えを強調し、投機筋をけん制する姿勢を示している。 

 週明け24日朝、安住財務相は21日の海外市場で最高値を更新した円相場について「(円相場が)行き過ぎれば断固たる措置を取らないといけない。(財務省の)事務方にどういうことでも対応できるようにと準備を指示した」と述べ、海外当局との調整などを含め、政府が再度の円売り介入へ向けた準備に入ったことを明らかにした。 

 政府は先週21日、総事業費23兆円規模の円高対策を閣議決定。その中でも、市場の安定は「基本原則」だとして「一方向に偏った円高の動きが続いている」と長期化する円高をけん制する一方、「必要な時には断固たる措置をとる」と為替介入も辞さない方針を重ねて示したばかり。にもかかわらず、歴史的な高値圏を推移していた円相場は、その日の海外市場で特段の手掛かりもない中で再び2カ月ぶり高値を更新した。財務相はこうした円相場の動きを「まさに投機的な動きだ」と断じ、「非常に残念」と苦々しさも付け加えた。 

 政府が同時に閣議決定した2011年度第3次補正予算で、為替介入の原資となる政府短期証券(FB)の発行限度額を一度に15兆円引き上げる異例の決定を下したのも、円高が長期化して経済の足かせとなっていることに対するいら立ちの表れと言える。これまで5兆円ずつ行ってきた介入枠の引き上げを、円相場の高止まりを受けて一挙に3倍増にすることで、政府が最近の円高に抱く強い警戒感を市場に伝えることを狙ったとみられている。 

 だが、政府が仮に円売り介入に踏み切っても、足元の危機収束に躍起となる欧州や、急速な景気減速に見舞われている米国との協調はハードルが高く、介入による本格的な円相場の反転は見込みづらいのが実情だ。政府関係者は26日に開催される欧州連合(EU)首脳会議の最終決定に強い関心を示している。 
ロイター 10月24日(月)17時49分配信より引用