ユーロ100円割れに現実味、介入期待薄で輸出が投げ売り

ユーロ安が止まりませんねぇ。
1ユーロ100円割れ間近という記事が出ていましたが、確かに100円割れは現実味を帯びてきましたねぇ。
外貨建MMFとか外貨預金だと、外貨を「買い」からしか取引できませんが、FXだと「売り」からも入れるので魅力的です。
手数料も安いしね。
売るのは難しいという人もいるけど、売ってみると楽です。


ある人が「上げるのより下げるのが早いのは、地球に引力があるからだ」と言っていました。
あながち間違ってないのかもしれない(笑)。


1分チャート、5分チャート、30分チャート、1時間チャート、日足チャート・・・と見ていき、流れが強いほうに付いていくという取引をしています。
一言で言えば、「順張り」ってことですな。
レバレッジを大きめに効かせ、指値と逆指値を同時に出します。
すると、思ったより損失も膨らまないです。



・ユーロ100円割れに現実味、介入期待薄で輸出が投げ売り
[東京 12日 ロイター] ユーロが10年ぶりに100円を割る可能性が現実味を帯びてきた。ギリシャのデフォルト(債務不履行)が市場で意識されはじめた上、スイス中銀の通貨高抑制策でユーロからの逃避資金が円に向かいやすく、相場の流れは下方向。

 政府・日銀による円売り/ユーロ買い介入が期待できず、輸出企業の投げ売りが想定され、ユーロ/円の外堀は徐々に埋められつつある。

 <スイス買えず円買い>

 「1.40─1.50ドルだったユーロのレンジは1.25─1.35ドルへ切り下がった。1.35ドルが天井になる」──。大手銀行のカスタマーディーラーは先週、顧客向けにこんなレポートを送付した。シナリオは的中し、先週末にユーロは1.36ドル台に急落、きょうは1.34ドル台まで下落した。顧客からは「なぜわかったのか」と問い合わせが相次いだが、「いや、わかっていなかった」と、そのディーラーは話す。「これは年内のシナリオ。1日でこんなことになるとは予想していなかった」。

 ユーロの地合いは先週前半から悪くなりつつあったが、ここまで急激に悪化したのは、ギリシャがデフォルトに陥るとのうわさが9日に流れたため。さらに同日、ユーロ圏周辺国の国債買い入れに反対していたシュタルク欧州中央銀行(ECB)専務理事が辞任を表明し、域内の債務問題をめぐるECB内の足並みの乱れが露呈した。「もはやデフォルトするかどうかよりも、いつデフォルトするかという話になってきた」と、みずほコーポレート銀行のマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は言う。

 とりわけ下げが激しいのはユーロ/円。スイス中銀がユーロに対するスイスフランの上限目標を設定し、ユーロを売ってスイスフランを買いにくくなったことが、ユーロ/円の下落に拍車をかけたとみられる。これまではスイスフランがユーロからの逃避先の役割を果たしてきたが、「ユーロのクロスでスイスフランが買えないので、円がターゲットにならざるをえない」と、IGマーケット証券の為替担当アナリスト、石川順一氏は指摘する。

 <ユーロの買い手不在、生保も様子見>

 ユーロの有力な買い手が見当たらず、市場ではユーロ/円が2001年6月以来、10年ぶりに100円を割り込むとの見方が広がりつつある。生命保険などの機関投資家は下落局面で外貨を買う傾向にあるが、「下値で拾ってくる気配がない。まだ下落するとみて様子見ムードだ」と、信託銀行筋は言う。政府・日銀の介入も期待しにくい。ECBのトリシェ総裁は先週、スイス中銀の通貨高対策は容認する姿勢を示したものの、日本の介入については「欧州の中心部にあるスイス経済は比較的小さい。スイスと円は別々のケースだと言える」とあらためてけん制した。市場からは「ユーロ/円での介入は難しいだろう」(大手銀行)との声が出ていた。

 一方、これから四半期・上半期末に向けて輸出企業によるユーロ売り/円買いの増加が見込まれる。欧州の売上比率が高いキヤノン<7751.T>は2011年12月期の年間レートを1ユーロ=114.97円、ソニー<6758.T>は2012年3月期を115円で想定している。大手銀行によると、輸出企業の多くはユーロ売り/円買い注文を1ユーロ=110円以上に置いたまま。ドル/円と違って介入による上昇が見込めず、「あきらめて投げ売りしてくる企業も出てきそうだ」(前出のカスタマーディーラー)という。「9月中旬から下旬にかけて、ユーロ/円にはさらに売り圧力が強まると思う」と、前出の信託銀行筋は話す。「100円割れを試す可能性が高くなってきた。」
ロイター 9月12日(月)17時18分配信より引用