荒戸城

湯沢町の荒戸城へ(5月10日)。
当地は、三国峠にあり、国道17号線が通っており、新潟と関東地方との重要な位置にあります。
現在は、先生のおかげで関越自動車道がありますので、わざわざ国道17号線を通る必要はないのですがね。
先生?
私のブログで先生と言えば、田中角栄先生を指すのじゃ(笑)。
あっ、それから途中で浦佐駅に立ち寄り先生の銅像を撮影してまいりましたので、プロフィールの写真も先生に登場していただくことにしました。


三国峠の話に戻りますが、私も物好きで、5年位前に友達と「三国峠を越えてみようや」ってことで車で三国峠超えしたことありますけど、まぁ、凄い山道だった記憶があります。
戦国時代、上杉謙信はこの三国峠を越えて関東へ出兵していたわけです。
この城ができたのは1578年、上杉景勝の命で造られたようです。
御館の乱上杉景勝上杉景虎が争ったわけですが、景虎は小田原の北条氏康の七男でありましたから、小田原からの援軍を期待していたのでしょう。
実際のところ、北条氏政は、北条氏照北条氏邦らを援軍に差し向けましたが、この荒戸城や樺沢城を攻略し、坂戸城を攻めましたが、やがて冬になり退却を余儀なくされたわけです。


そう考えると、雪というのは悪い面だけではなく、越後国を守る上で重要な自然条件でもあったわけです。


標高が800mと高い位置にあるため、開発されることもなく素晴らしい遺構が残っておりました。
美しいブナ林にも感動でした。城を見るというだけではなく、森林浴を楽しむこともできます。
落ち葉が積もっており、歩くとフワフワする感じです。
ブナ林には無駄な草木がなく、ご覧のとおり見事な堀であります。
写真だと分かりづらいですけど、実際はダイナミックで感動的です。
どこか神秘的であり、また訪ねたく思いました。
こんな山奥なのに、これだけ整備されているのは、保存会とかあるのでしょうか。
ゴミ一つ落ちていません。
無駄な手が加わっておらず、素晴らしい遺構が残ってますので、後世にもこの素晴らしい城を大切に残していきたいものです。