マイナス金利で考えられる2つの値上げ

日銀がマイナス金利を採用したということで、国債長期金利や定期預金などの利息が引き下げられています。
預貯金の金利がマイナスになる可能性は低いのでしょうけど、私は逆の心配をしています。
預貯金の金利を引き下げられないということは、どこか別の場所で収益を得なければならなくなります。
すると簡単に思いつくのが、手数料の値上げと貸出金利の値上げであります。
まず、1つ目の手数料の値上げですが、ATMの手数料を引き上げるってのが簡単に思い浮かびます。
100円の手数料を120円とかにする。
今でもそうですけど、いくら預貯金の金利がプラスでも、1回引き出すだけでマイナスです。
手数料分以上に金利を稼ぐってのは、なかなか大変なことであります。
ってことは、今でも実質マイナス金利の様なものですよ。
次に、2つ目の貸出金利の引き上げであります。
例えば、住宅ローンの金利が2%だとして、これを2.5%とかに引き上げるわけです。
すると、国債の運用で収益が出なくても簡単に収益を出せるわけですよ。
しかし、この現象が起こってしまうと、借り手が少なくなりかえって景気を冷え込ませることになってしまいます。
今後どうなるのか注目しています。