格付け会社のセコイやり方

イギリスの格付け会社が日本国債を格下げしました(5月16日)。
これだけ巨額の債務があるのだから、格下げされても仕方ありません。
しかし、格付け会社のやり方って変だと思いませんか。
徐々に徐々に格下げしていきますよね。
しかし、今回の格下げにしても日本の債務が多いことなんか前々からわかっているのだから、妥当な格付けまで一気に下げればいいはずですよね。
なんでこんなやり方なのかを考えてみたら、きっと利益が出る人がいるからですよ。
つまり格下げをすれば普通は円売り材料になりますから、格下げの情報をいち早く知ることができるものがいたら、この情報を得て利益を出せる人が出てくるってわけです。
為替相場をある程度思い通りに動かせるってことです。
セコイやりかたですよね。


・日本国債を格下げ=債務増大で9年半ぶり―フィッチ
 大手格付け会社フィッチ・レーティングス(本社ロンドン)は22日、日本国債の格付けを「AAマイナス」から1段階低い「Aプラス」に引き下げたと発表した。Aプラスは最上位から5番目に当たる。見通しはネガティブ(弱含み)とした。日本の財政再建への取り組みが遅れているため。同社の日本国債格下げは2002年11月以来9年半ぶり。
 フィッチは声明で「日本の公的債務残高が12年末までに国内総生産GDP)の239%に達すると予想され、突出して高い水準」と指摘。その上で、「財政健全化に向けた取り組みが切迫感に欠けると思われることに加え、その実行は政治リスクが伴う」と憂慮。消費増税についても「激しい政治的論争が続いている」と懸念を示した。
時事通信 5月22日(火)18時30分配信より引用)