米ドル買いの他通貨売り

欧州危機が再燃し、再び1ドル79円台前半、1ユーロ101円台前半の円高となっています。
80円台を割れこんでくると日銀の介入の可能性が出てくると思われます。
まぁ、個人的には1ドル75円を割れるくらいの水準までは介入しないと思いますけどね。
最近は、「米ドル買いの他通貨売り」をしています。
米ドルは少しずつ買っているのですが、ユーロや豪ドルは売っています。
基本的に、米ドルは歴史的に見れば円高だと思いますし、豪ドルなんかは円に対してまだまだ高く下落余地があると思われるからです。
金利が高い南アフリカランドなんかも大きく下げています。
そんなことを書いておりますが、将来どうなるなんか分かりませんがね。
(5月19日)


・為替週間見通し:日銀金融政策決定会合を見極める展開か、日本の貿易収支に注目

■米連邦準備理事会の量的緩和観測とギリシャのユーロ圏離脱懸念で円高推移

ドル・円は、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)が協議される可能性や、ギリシャのユーロ離脱懸念などで、80円56銭から79円01銭まで下落した。日本の1-3月期の実質国内総生産(GDP)速報値が前期比年率+4.1%となり、日本銀行による追加金融緩和の可能性が後退したことも円買い材料となった。取引レンジは、79円01銭から80円56銭となった。

ギリシャのユーロ離脱リスク回避の円買いVS円売り介入観測

今後のドル・円は、ギリシャのユーロ離脱リスク回避の円買いと日本政府・日本銀行による円売り介入とのせめぎ合いが予想される。ドル・円相場は、日銀金融政策決定会合で追加金融緩和策が見送られた場合、ユーロ圏のソブリン・リスク回避の円買いに拍車がかかる可能性が高まるが、日本政府・日本銀行による円売り介入が実施されるか否かが注目される。

■日銀金融政策決定会合(22-23日)

日本の1-3月期の実質GDP速報値が前期比年率+4.1%となったことで、日本銀行による追加金融緩和観測が後退している。日銀金融政策決定会合で追加金融緩和策が見送られた場合、円買いに拍車がかかる可能性が高まり、日本政府・日本銀行による円売り介入が実施されるか否かを注目する展開となる。

■日本4月貿易収支(23日)
日本の4月の貿易収支は、4708億円程度の貿易赤字が予想されている。5月からの日本の原子力発電所の運転停止により、構造的な貿易赤字の継続が懸念されていることで、ドル・円を下支えする要因となる。

欧州連合(EU)非公式首脳会談(23日)

ギリシャのユーロを離脱懸念、デフォルト(債務不履行)懸念によるリスク回避の円買いで、円は全面高の展開となっている。23日に開催される欧州連合(EU)非公式首脳会談で、どのような対応策が打ち出されるかを見極める展開となる。

■中東と朝鮮半島地政学的リスク

中東の地政学的リスクは、23日にイランと国連安全保障理事会常任理事国との会談が予定されているため、原油価格は弱含みに推移している。核関連に関する協議が決裂した場合は、原油価格反発となり、円売り要因となる。朝鮮半島地政学的リスクは、依然として予断を許せない状況が続く。

主な予定は、21日(月):(日)4月外国投信概況、(米)4月シカゴ連銀全米活動指数、22日(火):(米)4月中古住宅販売、財務省2年債入札、23日(水):(日)日銀金融政策決定会合(22−23日開催)、4月貿易統計、(米)3月住宅価格指数、4月新築住宅販売、財務省5年債入札、24日(木):(日)対外及び対内証券売買契約等状況、日銀金融経済月報、(米)4月耐久財受注、財務省7年債入札、25日(金):(日)4月全国コア消費者物価指数、5月東京都区部コアCPI

[予想レンジ]
ドル・円78円00銭-82円00銭
13時58分配信 フィスコより引用