円が消滅する日という本を読みました。
表紙カバーの「円はお金ではない。お金と呼べるのはドルだけである!」というのにも衝撃を受けますが、本著の「アメリカには貿易赤字は存在しない」という見出しが一番興味深かったです。
アメリカは自国通貨のドルで世界のモノを買える。
アメリカにとって世界は全部国内市場であり、国際間の取引を「貿易」と呼ぶなら、アメリカはそれをしていないのである。
だから、基軸通貨がドルである以上、貿易収支の赤字を気にしなくていいという論理です。
まさに目から鱗という感じなのですが、つまりはアメリカドルが基軸通貨であることが重要というわけです。
現在、1ドル80円ほどということで、円高ドル安ではありますが、円が強すぎる状況であることには間違いないはず。
この円が強い今のうちにドルを買っておくべきだと思います。
ただし、たとえ基軸通貨であっても、ドルを刷りまくって好き勝手していれば、ドルが基軸通貨でなくなることがあるかもしれなということを頭の隅に入れておくべきだとも思います。
- 作者: 山田 順
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2012/03/20
- メディア: 新書
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