財務相後任に菅副総理

藤井財務大臣の辞任により菅直人国家戦略相が財務大臣となりました。
今まで、国家戦略大臣という良く分からないポスト(それなりに重要なんでしょうけど…)でしたが、財務大臣ということでいよいよ表舞台に登場ですな。


就任早々、為替について「90円台半ばが好ましい」と発言し、物議をかもしてますが、別に何も変な発言ではないと思います。
と言いますか、今までの「為替については市場が決める事」と発言していた大臣の方が無責任で変だと思います。
一国の財政の責任者たる大臣が、「為替はこの水準が望ましい」と発言することのどこが変なのでしょうか。
大臣自身が責任を持ちこの水準が望ましいというものがあれば、今回のように発言するべきです。
これが、国の財政責任をになう責任者たる政治行動だと思うのです。


菅さんと言うとかつて橋本内閣の厚生大臣時代に、薬害エイズ問題で活躍したのが印象に残ってます。
そのころ私は、高校生でしたが、こういう政治かもいるのかと政治に興味を持った一因でもあります。
また、そのころ「菅直人の一歩」という本を購入し読んだ記憶があります。
今でも本棚の片隅にあります。


その後、「大臣」という本も読みました。
「大臣は国民の代表であり、省の代表ではない。」
という言葉が印象に残ってます。
今回の財務大臣就任でも同じ事を言っていたので、ぜひ今まで構想してたことを実現して欲しいと思います。
期待している政治家です。


財務相後任に菅副総理、国家戦略相は仙谷氏兼務
1月6日19時26分配信 読売新聞


 鳩山首相は6日夜、健康上の理由で同日に辞表を提出した藤井財務相(77)の辞任を認め、後任に菅副総理・国家戦略相(63)を横滑りさせ、国家戦略相を仙谷行政刷新相(63)が兼務する人事を決めた。


 菅副総理は経済財政相の兼務は続け、科学技術担当は川端文部科学相に委ねる。民主党小沢幹事長は首相から電話で人事の連絡を受け、了承した。閣僚数は1減となったが、首相は当面、補充の人事は行わないとしている。


 鳩山政権発足から100日余りでの主要閣僚交代により、今後の政権運営への影響は避けられない情勢だが、5日に藤井氏が首相に辞意を伝えた後、実績のある菅氏を横滑りさせて早期の決着を図ったのは、政権の混乱を最小限に抑える狙いがあったからだ。


 鳩山政権での閣僚の辞任、交代は初めて。首相は6日夜、菅、仙谷両氏と首相官邸で会談した後、記者団に一連の人事を発表した。7日午後に辞令を交付する。


 菅氏を選んだ理由について、首相は「(政権への)ダメージを最小限にするために、予算案を作るにあたって一番近くで見てきた方を後任にした」と述べ、18日召集の通常国会での2010年度予算案の審議などを控え、即戦力を重視したことを明らかにした。


 また、「私の一存で決めた。決めてから、小沢幹事長に伝えた」と強調、藤井氏の後任選びにあたって、小沢氏と事前に調整しなかったと説明した。首相によると、小沢氏は「総理の決めることだから結構です」と応じた。


 藤井氏の辞表は6日午後に提出され、「閣僚として公務をこなすのは困難」とする医者の診断書が添えられていたという。首相は当初、藤井氏の慰留に努めたが、「健康上の問題でどうしようもないので、辞表を受け取ることにした」と述べた。藤井氏が通常国会での予算審議などに耐えられないと判断したものだ。


 一方、藤井氏の辞意には10年度予算案の編成作業を巡る小沢氏との確執も作用していたとの見方があることに関し、首相は「全くそういう話ではない。すべて体調の問題だということだった。その言葉を100%信じている」と反論した。


 菅氏は弁理士市民運動家を経て政界入りした。衆院東京18区選出。衆院当選10回。96年の橋本内閣で厚相として初入閣し、薬害エイズ問題の真相究明に取り組み、隠されていた資料を発掘するなどした。民主党代表時代に、小沢氏が党首を務めていた自由党との合併を主導した。

菅直人の一歩―薬害エイズ問題でなぜ官僚に勝てたのか?

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大臣 (岩波新書)

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