プラチナ積立の記録

積立残高111.68451g(平成21年9月末現在)
買付金額500,000円
時価評価475,664円(平成21年12月2日現在)
マイナス  24,336円
上昇率   ▲4.86%


・金が1200ドル突破、昨年の原油急騰相場と似た展開も
[東京 2日 ロイター] 金価格の上昇が止まらない。1日の欧州市場で金現物が初めて1オンス=1200ドルを突破し、相場は熱気を帯びている。下落するドルに対するヘッジ手段としての買いニーズが強いなど、投資マネーの流入が続いている。
 また、テクニカル面で上昇余地があると指摘されており、1バレル=147ドルまで急騰した昨年の原油相場をなぞるような動きになるとの見方も出ている。
 1日の欧州市場で金現物が1オンス=1200ドル台に乗せた後も、節目となる大台更新による目標達成感が生じるどころか、騰勢は収まる気配をみせていない。その後のニューヨーク金先物は1オンス=1210ドルを上回った。
 1000ドルを超えたあたりから、高値警戒感が高まるとみる関係者が増えながらも、ドル安を背景に投資家の金に対する関心は一段と高まっている状況。直近の上昇に関し「月初でニューマネーが入りやすく、それをきっかけに大台に一気に乗せたようにみえる」(大手商社系商品会社トレーダー)との指摘もあったが、低金利継続に伴う余剰マネーの増加、ドル安に対するヘッジ手段としてのニーズなど、金相場を取り巻く好環境は変わらない。1200ドルは上昇相場における通過点になるとの見方が支配的だ。
 日本ユニコム・投資情報部部長の菊川弘之氏は「金購入の用途は投資用が宝飾品用を上回り、低金利を背景にしたマネーの流入が相場上昇の要因となっている。その意味で実需の裏付けが無い相場と言えるが、米金利の上昇など金融市場の環境が変化しない限り、現在のような状況は続く」と指摘する。
 高くなった価格は宝飾品加工など実需を後退させる一方で「上昇すると宝飾品などがスクラップされて供給圧力となる。ところが、今回は先高観が強いために売りおしみされている様子。実需動向からの下げ要因もみあたらない」(商品会社の情報担当者)といった見方もあった。
 こうした中、市場では今後の金相場について、昨年に1バレル=147ドルまで急騰した原油市場のような相場パターンになるとみる関係者が少なくない。当時の原油相場は幅広く投機マネーを誘い込み、節目になるとみられた100ドル乗せから騰勢が加速。金価格も1000ドル超えからの上昇ピッチが速なっている。
 アストマックス・運用部ファンドマネージャーの江守哲氏は「原油が急騰した時もそうだったが、現在の金相場は今まで市場に参加していなかった投資家が資金を振り向けている」とした上で「原油は上昇し過ぎると、最終消費者など困る人が多くなるが、金は宝飾品としての保持者も含めて全員が上げ賛成になる。資金流入も止まらないため、上値を予測することは難しい」と語っていた。

 市場では、800ドル台まで急騰した1980年当時の金価格を、インフレ率を換算して現在の水準に当てはめると2000ドルを超えるとの試算もある。「テクニカル的に上昇余地が見出せる点も、投資家を強気にさせる要因になっている」(江守氏)という。
(水野 文也記者:編集 田巻 一彦)