三度目の正直

WBCですけど、日本は奇跡的にも準決勝進出となりましたね。


誤審問題とかいろいろありましたけど、ビデオ判定とか取り入れるべきですよね。
今回は初めての大会ですので、いろいろ問題点も出てくると思いますけど、1回きりで終わりではなく、今後も続けてほしいものですよね。

イチロー選手が言っていたように、同じ相手に3連敗するわけにはいきませんよね。
三度目の正直ってことで、ぜひ韓国に勝って優勝してもらいたいところです。



WBC】2次敗退、大国アメリカの失墜
2006年3月18日(土) 10時30分 日刊スポーツ

<WBC2次リーグ1組:メキシコ2−1米国>◇16日◇米カリフォルニア州アナハイム
 【アナハイム(米カリフォルニア州)16日(日本時間17日)=四竈衛】大本命・米国が2次リーグで敗退した。メキシコの小刻みな継投の前に、看板の重量打線が散発3安打。1−2と競り負け、失点率で4強入りを逃した。野球の母国として戦った監督や選手たちは、危機感を抱いた。一方、準決勝進出は絶望的だったにもかかわらず必死に戦ったメキシコは、ハングリー精神が勝利の源となった。
 敗れ去る事実を実感するのに、しばしの時間が必要だった。勝利に沸くメキシコナインを、A・ロッドをはじめ米国ナインは、ベンチ最前列で身動きもせずに見届けた。開催国で本命の米国がよもやの2次リーグ敗退。「そういうこともあり得るよ。タイブレーク?  でも2回負けたわけだし、確かに残念だけど楽しかったよ」。リーダー格のジーターは、試合後、努めてサバサバと敗戦を振り返るしかなかった。
 野球先進国としてのプライドは、試合を追うごとに危機感に変わった。初戦の日本戦こそ「疑惑の判定」もありサヨナラ勝ちしたものの、韓国には完敗。それでも、勝つか引き分ければ文句なしに準決勝に進めたこの試合、格下と思われたメキシコに競り負けた。「全員がプロとして必死にプレーし、準備した。中にはまじめにプレーしていないという声もあったが、そんなことはない。(ガッカリしている)今のクラブハウスを見てほしいよ」。マルティネス監督の言葉は、ナインの気持ちそのものだった。
 米国の強さを再認識させるはずの大会が、結果的には「格差是正」を促すことになった。試合前、マルティネス監督は、いつも以上に熱く語っていた。「これまでは我々が教える立場だったが、今は日本や韓国から学ぶべきことが多い時代になった」。アジア諸国の練習量、方法を具体例として挙げ「かつては我々もそうだった。質の高い投手を中心とした守りの野球が、本来の姿。1960年代は米国でもそうだった。今は球場もストライクゾーンも狭くなり、本塁打が増えてしまったが、本来の野球はそうではない。実際、(スモール野球の)ホワイトソックスエンゼルスワールドシリーズで勝ったじゃないか」。日本や韓国のスタイルは、昨今の米国が忘れかけていた野球の本質。パワー重視の米国野球に警鐘を鳴らし、スピードと基本の重要性を知らしめる結果となった。
 確かに、短期決戦の結果だけで、各国間のレベルを判断することはできない。ただ、高いレベルでの交流が実現したことの意味は、何よりも米国にとって新鮮だった。「対戦したことのない選手とプレーできたことは大きかった。すごく楽しかったし、今回参加しなかった選手にも、ぜひ(出場を)勧めたい」。敗れたとはいえ、ジーターの言葉は、大会の行く末をも、示しているようだった。

[ 3月18日 10時30分 更新 ]