善根城(八石城)

柏崎市の善根城(八石城)へ(6月13日)。
案内板や、石碑には「八石城」と表記されてますが、私は善根という地名に強い愛着があるので、あえて善根城と表記させていただきます。
親戚があるので、小さい頃からしょっちゅう訪れています。
まず、善根とは、「ぜごん」と読みます。
読みにくく、面白い地名ですよね。


1555年2月に、北条城主の北条高広が上杉謙信を裏切り武田信玄に内通し謀反を起こします。
その際、26歳の若き上杉謙信は、この謀反を鎮圧するため自ら善根に出陣します。
私は、この際の記述がある古文書を見たことがあります。
確かに文章の冒頭に「善根」という文字を読み取ることが出来ます。
感動的でした。
その当時から地名が残る由緒正しき地なのであります(笑)。
柏崎市街からは離れ、静かな田舎です。


もし上杉謙信が主人公の大河ドラマがあれば、間違いなくこの善根の地は登場することでありましょう。
海音寺潮五郎の「天と地と」の下巻40ページ、41ページにも「善根」という地名が登場いたします。
また岡村賢二の上杉謙信というマンガにも善根城が登場します。


私は、石川という集落から登城しました。
良く整備された登山道です。
この地域の人達が心を込めて登山道や城を大切にしてるからです。
こういう方々のおかげで、気持ちよく登城できることに感謝を申し上げておきます。


30分位で「八石城跡」という石碑がある本丸跡まで到着。
こんな山奥なのに、思っていた以上に広い本丸跡で感激しました。
私が思っていた以上に規模が大きかった城だと思われます。
上杉謙信が、ここに陣を張り北条城の様子を監視していたとしても何の不思議もありません。
確かに、北条城が丸見えじゃん(笑)。


霧が出てきたので早めに下山しました。
ここは、城というより山登りなので、それなりの覚悟で登城されたし。








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