角城

柏崎市椎谷の角城へ(12月27日)。
超マイナーな城であります。
たぶん、インターネット上で写真が公開されるのは初めてのことでしょう。


角城の歴史をしべたところ、1507年(永正4年)越後守護の上杉房能が、越後守護代長尾為景上杉謙信の父)の攻撃を受けて戦死しました。
このため、上杉房能の兄である関東管領上杉顕定が1509年(永正6年)に越後へ侵攻します。
上杉顕定長尾為景軍と戦い、一旦は勝利しましたが、1510年(永正7年)佐渡から侵攻した長尾為景の攻撃を受けて敗北。この戦いで、角城が巻き込まれた可能性があるとのことです。


さて、調査報告を致しましょう。
華蔵院というお寺の裏山にあたります。
案内板は皆無でありますし、遊歩道なども全くありません。
柏崎市資料集 古代中世篇「柏崎の古代中世史料」の287ページの資料を参考に調査したところ、主郭部らしきところを発見しました。
標柱も全くなく、荒地となっています。
ただし、削平が数箇所確認できましたし、人の力が加えられたと思われる箇所もありました。
やはり、城というより見張り台とか狼煙台であったことでしょう。
たこれは推測ですが、すぐ西側は日本海ですので、船の航行を見張っていた可能性が高いのではないかとも思います。
晴れれば佐渡も見えますしね。
先ほど、角城の歴史を紹介したように、陸地を監視するよりは、佐渡との関連性が高いように思われます。
そういうわけで、城主も不明ですし、謎が多い城ではありますが、こういうマイナーな城でも調査することで記録に残しておきたいと思います。



角城 城郭図(柏崎市資料集 古代中世篇より)

本丸(主郭部だと思われる)



角城(遠景)

角城からの眺め