蹴りたい背中

恋愛小説を書きたいと思っているが、あまり読んだこともないので、勉強がてら綿矢りさの「蹴りたい背中」を読んでみた。
中学時代まで仲の良い友達が同じクラスにいて、でもその友達は新しいグループに加わり、自分からはだんだん離れていく。
自分だけ友達ができず、休み時間が苦痛で仕方ない。
ってな場面は自分も同じだったかなと。
異性と遊んだこともなかったけど、1回だけ電話をかけてきてくれた人がいました。
事務連絡だったけど、そこから意外に話が盛り上がってね。
まぁ、小さなことだけど、他に何もなかったので自分の中では強く印象に残っています。
この世代の独特の感情が、自分にもあったなと甦ってくるような感じでした。
実際の出来事だけであれば、一文だけで終わってしまうかもだけど、その背景を表現豊かに肉付けしていくことで、読んでいて引き込まれるような小説になるのかなと思った次第です。
途中で引き込まれ、さ~っと読み終わってしまいました。

蹴りたい背中 (河出文庫)

蹴りたい背中 (河出文庫)