冬になると思いだすこと

冬になると思いだすことがある。
それは猛吹雪の日でした。
私が保育所の年少の頃、バスに乗り遅れてしまいました。
こんな猛吹雪の日なら休めばいいのに、真面目な祖母は歩いて保育所まで連れて行こうと思ったのです。
歩いて800mほどの距離ですが、田んぼ道を歩かなければなりません。
そんな中、一台の車が止まりました。
女の人が「保育所に行くんですか?私の子供もバスに乗り遅れて今送ってきたところです。私が連れて行ってあげますから乗ってください。」と言ってきました。
祖母は私を車に乗せ、「ありがとうございます。お宅どちら様ですか?」と聞きました。
すると「○○の○○です。」と答えました。
祖母は「そうですか、○○さんなら安心だ。」と言って左の後部座席に乗り、私はその女の人から保育所まで連れて行ってもらいました。
ただ、それだけではすみませんでした。
保育所の入り口で下された私は、たぶん御礼を言うこともなく入口まで歩いて行ったことでしょう。
しかし、入り口の鍵がかかっていて中に入ることができません。
10分か15分くらいたったころでしょうか、子供の誰かが見つけてくれ保母さんから開けてもらい中に入ることができたのです。
これ、誰も気づかなかったら凍死してましたよ。
4歳の時の話だと思いますが、今でも鮮明に覚えています。