オバマ米大統領が来日

アメリカのオバマ大統領が来日しました。
やはりアメリカの大統領は特別ですね。
警備の状況も最高レベルだそうです。
それにしても、アメリカの大統領が来日したということで、私の方も嬉しくなってしまうのは不思議です(別に私に直接関係があるわけではないのに…)。
それも日本に2泊もしてくれるとは、日本を重視している証ですな。
私も美味い寿司が食べたい(笑)。


米大統領来日>すし外交成果は? 「人生で一番うまい」

すきやばし次郎に招待

 オバマ米大統領は食べ終えて、こう言ったという。「人生のなかで一番おいしいすしだった」。安倍晋三首相は23日夜、日本に到着したばかりの大統領を東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」に招いた。首脳会談本番を控えた前日の「食卓外交」は、とりあえず成功した? 【小田中大、安高晋】

すし店に招いた狙いについて、安倍首相は「まさにクールジャパン、この世界遺産にもなった日本食を日本で、そしてえりすぐりのおすしを味わって楽しんでいただこうと思って、首脳間の個人的関係を深めてもらおうと、非公式な夕食会としてセットした」と語る。

 来日した要人をもてなす夕食会は、周辺の交通規制や警備上の都合などから、首相官邸横の公邸を使うのが一般的だ。雑居ビルの地下1階にある同店は、首脳の食事場所としては異例だ。

 オバマ氏は実務的な大統領として知られ、安倍首相とは「相性がいいとは言えない」(日米外交筋)との指摘もあり、「カウンターに座り、くつろいだ雰囲気が出せれば」(首相周辺)と「すし外交」を決断した。

 首脳外交では、しばしば「食べ物」が活躍してきた。11年11月、ハワイでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた際には、野田佳彦首相(当時)がオバマ氏に好物のチョコレートケーキをプレゼント。打ち解けた雰囲気になり、信頼関係の構築に結びついたとされる。

 オバマ氏はハンバーガー好きとしても知られ、09年の来日時は自ら「神戸ビーフ」をリクエストしたほど。今回は大詰めの環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で牛肉の関税率が焦点となっているためか、牛肉は見送られ、日本の伝統食のすしに落ち着いた。

 「外交における食は政治の延長。いかに相手を大事に思っているのかを示してくつろがせ、会談をスムーズに進ませる重要な役割を持つ」。食文化と外交の関係に詳しい青山学院大非常勤講師の西川恵さんは、もてなしの大切さをそう語る。

 西川さんの印象に残るのは、02年の小泉純一郎首相とブッシュ大統領。「気の置けないところで話したい」というブッシュ氏の希望で居酒屋が選ばれた。「ブッシュ氏はラフな格好でリラックスしているように見えた。関係を深める重要な場になった」と振り返る。

 その2人と比べると今回は「ネクタイこそ外していたがスーツ姿が堅く、緊張は残っていた」とみる。だが、銀座の雑居ビルですしを振る舞う選択は「悪くない」と分析する。

 「親密な関係を作るには、2人の間に距離ができるフォーマルな場所はあまり適していない。こぢんまりしたカウンターで肩を並べられるすし屋はちょうどよかったのでは」。オバマ氏がすしに合う日本酒を飲んことも、首相との関係の深まりを推測するうえで興味深いという。

 ◇7年連続ミシュラン三つ星

 夕食会の舞台となった東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」は1965年創業。格付け本「ミシュランガイド」で、7年連続で最高評価の「三つ星」を獲得。店主の小野二郎さん(88)は、三つ星店の現役料理人としては最高齢とされる。

 2011年には、米国のデビッド・ゲルブ監督が小野さんの仕事ぶりを捉えたドキュメンタリー映画「二郎は鮨(すし)の夢を見る」が公開され、米国でも知られている。店の公式ホームページによると、「おまかせ」コースは3万円から、となっている。

 店の現場付近は大統領の到着前から規制が敷かれたが、人だかりができ、「歩道に上がってください!」「下がってください。お願いします!」と警察官の怒号が飛んだ。

 午後8時半ごろ、車列が近づくと、集まった人はスマートフォンタブレットを持った手を上に掲げ、なんとか撮影しようとしていた。築地の勤務先から直行した横浜市泉区の女性会社員(28)は「(人だかりで)全く見えませんでした。残念です。すしを食べて、両国の関係がよくなればいいですね」。【一條優太】

毎日新聞 4月23日(水)20時8分配信より引用