麻生財務大臣の反論

最近の円安について海外から円安牽制発言が聞かれますが、麻生財務大臣が非常に素晴らしい反論をしてくれました。
特に下記の引用させていただいた部分で太字の部分なんて私の考えと100%一致しています。
これまでの行き過ぎた円高が修正されているに過ぎません。


麻生総理だった時代には高速道路1,000円で乗り放題という政策をやりました。当時、安い高速代金で全国の城を巡る事ができました。
民主党は、政権交代で高速を無料にすると言っておりましたが、全くできませんでした。
円高の解消をすることもできませんでした。
期待していただけに失望だけが大きく残りました。


そう考えると、いろいろ批判もありますが、麻生さんは実行力がある感じがします。


これだけ含み益が増えたのも政権交代のお陰。
だからといって単純に自民党支持に回るかと聞かれれば、そこには疑問符が付くのですがね。
感謝感謝です(笑)。


・ドル90円後半、海外の円安批判に応戦

[東京 28日 ロイター] 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の90円後半。91円前半ではポジション調整の売りや本邦実需勢の売りに押されたが、大きく値を崩すには至らなかった。

市場では、海外、特に欧州の当局者からの円安けん制発言が相次いでいるが、麻生財務相が円安批判は「筋としておかしい」と反論するなど、日本の通貨政策をめぐる緊張が高まりつつある。

ドル/円は午前の取引で一時91.26円まで上昇したが、この水準では利益確定売りに圧迫された。本邦実需勢からのドル売り/円買いも散見されたという。ユーロ/円は朝方、ドル/円と共に上昇して122.91円まで上昇し、2011年4月11日以来の高値を付けた。その後は利益確定売りに押されたものの、安値は122.20円で底堅かった。

麻生太郎財務相は28日午前、最近の円安は極端な円高が修正される過程であるとして、海外当局関係者の円安批判は「筋としておかしい」と反論した。

財務相は、これまで日本が国際通貨基金IMF)などを通じて欧州救済に向けた資金拠出を続けてきたことに触れ、「日本はやるべき時にちゃんとやっている」と主張。最近の円安は「デフレ不況からの脱却が優先順位の一番であって、円が結果として安くなっているというのは、付随的に起きている話」だと位置付けた。

さらに、リーマン・ショック前後に対ドルで100円付近だった円相場が、その後75円付近まで上昇する間、ドルやユーロが下落したことに対して日本は「ひとことも文句を言わなかった」とし、「たかだかそれが、10円か15円戻したのを、いちゃいちゃ(批判を)言ってくるのは、筋としておかしい。直接聞かれたら言う」と退けた。円安は「極端に円高に振れていた、行き過ぎていた円高が修正されつつある」動きだとあらためて述べた。
市場では、「財務大臣自身というより、自民党が調子に乗っている証左だろう」(機関投資家)との冷めた見方も出ている。「以前の自民党なら、あのような言い方はしなかっただろう。(ドル/円を)トークアップして、その後どうなるか、見てみるしかない」(同)と冷静な声も聞かれる。

一方これまでは沈黙を守っていた米国からも為替市場に関するコメントが出始めている。

ブレイナード米財務次官(国際問題担当)は25日ダボスでのインタビューで、為替市場において各国政府が「ゲームのルール」に今後も従うと信じている、と述べた。同財務次官は特定の通貨に触れなかったが、国際金融システムがスムーズに機能するためには、引き続きゲームのルールを順守することが大変重要であるとの認識を示した。

来月にかけてドル/円相場の調整の可能性を指摘する声も出ている。

「ドル/円は早いタイミングで92―93円ゾーンに到達する可能性が出てきているが、2月の日銀政策決定会合について市場が意識し始めれば、それがきっかけとなってドル/円相場が下方調整する余地があるとみている」と野村証券金融市場調査部のチーフ為替ストラテジスト池田雄之輔氏は言う。

2月の会合は景気見通しを変更するタイミングではなく、追加緩和が途切れる可能性があるからで、景気指標の改善と円安・株高を考えれば、追加緩和を正当化するのは難しいと池田氏は予想する。
(ロイター 1月28日(月)15時54分配信より引用)