公文式

小学2年か3年の頃、学校から帰ってくるなり公文に連れて行かれた。
何の心の準備もなく、泣いて連れて行かされた記憶がある。
公文ではとにかく計算をする。
学年に関係なく、計算をとにかく満点になるまでやらされる。
宿題まで出る。
解ければ、小学生であっても中学生や高校生の問題をすることもできる。


ある夏、遊びたいのに無理やり家で宿題をやらされ、プリントをグチャグチャにしたこともあった。
週2回通学(私の教室は月曜と金曜)しなければならないのだが、休んだら母親が3日間全く口を聞いてくれなかった。
(こういう教育方針も間違っているとは思うが…。)


学校の教師の中には、意味も分からず計算だけできても無駄だと主張する教師もいたが、理屈ばかりこねていて計算もできない奴よりはマシだと思った。
この公文のおかげで計算だけはやたら早く解けるようになり、クラスでも1,2位を争うほどの速さになったのは確かである。
そして、頭の回転が速くなったのは確かだと思う。
1問目の答えを書いている間でも、2問目、3問目の計算を解くという技も見に付いた。


小学5年の夏休み。
これまた突然、公文を止めさせられ、柏崎市にある叔父の友人の塾に行かされることになる。
(続く)