小野城

新潟県上越市柿崎区の小野城へ(4月15日)。
築城者は不明。
築城年も不明。


1513年、越後守護職上杉定実を傀儡として越後の実権を握った守護代長尾為景に対して、柏崎市の上条城主上条定憲が兵を挙げた際、上条方に味方した枇杷島城主宇佐美房忠が小野城に立て籠り守護代長尾方と対峙したと伝えられます。このため小野城は長尾方の攻撃を受けましたが、この間に越後府中が上条方に制圧され、長尾方は小野城の包囲をとき撤退しました。
また、1514年、小野城は再度、長尾方の攻撃を受けて落城し、宇佐美房忠は隣接する岩手城に逃れましたが、ここも陥落し宇佐美氏は討死にしたと伝えられております。


小野城は下黒川小学校背後の公園付近から登城します。
途中まで山道があり登っていくと大きな堀切があります。
越後国に多いV字型の見事な堀であります。


主格部へ通じる道は整備されておきませんが、木に赤いテープ紐が巻いてあり、それに従っていくと本丸に出ます。
畝状阻塞も確認できます。


主格部からは、春日山城や顕法寺城方面も見渡せます。


ほとんど整備されていないので、汚れても良い服装と軍手は必需です。


この公園の脇から登ります

見事な堀切



本丸跡

本丸から上越市春日山城)方面を望む