高取城

奈良県高市郡高取町の高取城へ(2月11日)。
築城者は、越智邦澄。
築城年は、1332年頃。
日本100名城に指定されております。
また、日本三大山城の一つでもあります。


近鉄吉野線「壺阪山」駅から、バスを利用して壺坂寺から歩くのが一般的らしいですが、バスの時刻表を見ると10時過ぎまでバスが無い!!
おいおい、想像以上の田舎ですなぁ。


だからって、シータク、いや、タクシーを使うのは金が勿体無い。
そんじゃ、歩くしかない。
ってことで、この大雪の中を歩く事に。
こんなに雪があるとは思わなかったので、軽装備でした。


マフラーは持ってましたけど、靴がスニーカー。
手袋なし。
駅の売店もない。
コンビにもない。
傘も買えない、手袋も買えない、食料も買えない。
…。
壺坂山駅から10分ほど歩くと、夢創館に到着。
ここに100名城スタンプがあるのですが、まだ朝8時過ぎということで、閉まっていました。


で、ひたすら、高取城を目指す事に。
さらに30分以上歩いて、ようやく高取城の石碑がありました。


しかし、ここから先が長かった。
これ城の攻略ってより、雪山登山でしたよ。
5cmくらい雪が降り積もった山道を、ひたすら歩く。
ただただ歩く。
何も考えずに歩く。
雪で歩きにくい上に、急な山道ときたもんだ。
まさに修行ですな。


写真ではあまり雪が降ってるようには見えませんが、実はこれでもかなり降っているんですよ。
で、本丸まではさらに40分ほど歩いたでしょうか…。


よくまぁ、遭難しなかったものです。
まぁ、
これ如きの雪、上杉謙信の三国越えに比べたら、子供の雪遊びのようなものである。
って、強がりを言ってみたりして(笑)。


歩いてる最中に、上杉謙信の出家騒動の事件を思い出しちゃいました。
よくドラマとかで、こんな雪道を歩くシーンが出てきますからな。
まさにそんな感じです。


本丸周辺の石垣は非常に素晴らしいです。
これほど高い場所に、よくこれだけの石を運んだものだなぁと思いました。


もっと良く見たかったのですが、雪は強くなるし、寒くて震えそうだし、これ以上の長居は危険であると判断し、20分ほど見学して再び下山。


下山途中に、これから登ってくるオジサンに出会いました。
「雪が深いからお気をつけてくださいね」
とか話しました。


下山し、先程の夢創館にて休憩。
休憩所のオバサンが、暖かいお茶を出してくれました。
いろいろ雑談しましたが、昨日までは雪が無かったのこと。
ちょうど雪が降るのをめがけて来たようですな。
お腹が空いていたので、パンを買って、しばらく温まってから駅に向いました。


今回、これほどの雪山を登るとは思ってもいませんでした。

いままでで最も過酷な登城であったことは確かです。


でも、上杉謙信の出家騒動の想いに浸ったり、雪の積もった見事な石垣を見れたことは非常に貴重な経験でありました。


ぜひ、雪が無い時にまたじっくりと登城してみたいと思います。