津南町の今井城へ(6月19日)。
築城年は、平安時代末期。
築城者は、今井兼平とありましたが、いろいろ調べると否定的な意見を述べてらっしゃる方もいます。
国道117号線の大井平入口バス停のあたりに今井城を示す看板があります。
そこから2km程のところに今井城があります。
聞いたことない城でしたので、大したことないかなと思ってましたが、それを良い意味で裏切ってくれました。
素晴らしい堀と土塁がありました。
下草が茂っておりましたが、それなりの整備状況で当時の遺構を十分楽しめました。
この津南町は、長野県との県境付近にあります。
上杉謙信亡き後の御館の乱の際、国境の防御を固める意味で、厳重に防御を固めたものと思われます。
あと、以下は全くの私見ですが、ひょっとしたら御館の乱の際に、北条軍の手に落ちたことがあるのではないかと推測されます。
城の造り特に空堀が、北条軍の城に似ております。
群馬県の松井田城とか、白井城のように空堀が凹型になっておりからです。
越後の城ってV字型が多いのですけど、今井城は越後には珍しく凹型になっておりました。
さらに、北条軍が一時期ではありますが、樺野沢城を占領したことを考えると、現在の国道353号線を通り春日山城に進軍する際の中継地点にもなります。
まぁ、私の説が正しいかどうかは分かりませんけど…。
大井平集落。この奥に今井城があります。
この集落は、今井城の時代にはかなり栄えていたのかもしれません。
大規模な今井城を見ると、そう感じさせられました。
二の丸、三の丸の空堀
二の丸の土塁
二の丸(平らであるが、藪地になっている)