総資産状況(2010年2月末)

月末恒例の資産集計をしました。
前月比で、ほとんど変化ありません。
毎月の自動積立の資金が加算された程度です。


今日は、私が目指す長期投資にも通じる昔話を一つご紹介しましょう。
少し長いですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。


「おかめの面がケラケラ笑う」


『昔ある村があった。
その村は農作業に出かけるのに川を渡らねばならなかったが、貧乏な村なので川に橋をかけることも出来ず、村人はいつも川に入って川を渡っていた。
その川の近くに、一人のばあさんが住んでいた。
このばあさんは、村で祭や寄り合いがあってもビタ一文金を出したことがなかった。
それで「ケチケチばばあ」と呼ばれ村の嫌われ者だった。
ばあさんは朝は暗い内から農作業に出て、
夜は 遅くまでわらじを作ったりして働いていた。


そんな、ばぁさんが、ある時ぽっくり死んでしまった。
主のいなくなったばあさんの家は朽ち果て、その軒下からおかめの面がぶらさがっているのが見えた。
ある夜、村人が隣村の寄り合いの帰り、ばあさんの家の前を通ると「クフフフフフフ…」という 笑い声が聞こえた。
村人が不思議に思ってばあさんの家をのぞいてみると、なんと軒下にぶら下がったおかめの面が笑っていた。
村人は腰を抜かして驚き、この話はすぐに村中に広まった。
みんな気味悪がったが、農作業に出かけるには川の近くのばあさんの家の前をどうしても通らねばならなかった。


そんなある日、一人の旅の坊さんがやって来てこの話を村人から聞き、その夜ばあさんの家に泊まってみた。
ところがどうしたのかその夜はおかめの面は笑わなかった。
坊さんが不思議に思っていると、おかめの面は突然、ぽとりと床に落ちて消えてしまった。
坊さんは驚いて面を探し、床板をはがしてみた。
すると床下には壷があり、そこには小判が49枚も入っており、壷の底に紙が一枚入っており、
「橋をつくるお金」
と書いてあった。
ばあさんは村人のためを思い、毎日働き続けお金を貯めていたのだ。
しかし志し半ばにして死んでしまい、お金がある事を知らせようとおかめの面に変わって人を呼んでいたのだ。
坊さんはばあさんの霊に手を合わせ、安らかに眠れるよう経をあげてやった。


翌日、坊さんはお金とばあさんの手紙を村人に渡し、どこかへ去っていった。
村人は、ばあさんをのけものにしたことを心から悔やみ、ばあさんの残した小判に一両足して50両とし、そのお金で村には橋が建てられたのだった。』


これが、話の内容ですが、村にとって最も大切なのは何か?
それは、橋を架けることであると考え、コツコツとお金を貯めていた、ばあさんに心が打たれます。
でも、それだけではない。
最後に、村人がばあさんの意志を引き継ぎ村人で、1両を出しあって橋を架けたということ。
ここがまた心打たれます。
昔話で見た時、泣きましたもの。
私は、ここまで徹底的にやることはできませんが、長期投資でお金を増やし、少しでも社会のためになるようにしたいとは考えています。