平井城

今年初の城調査へ行って来ました(1月10日)。

群馬県藤岡市の平井城へ。


築城者は1438年に長尾忠房が築城したとする説と、1467年に上杉顕定が築城したという説があります。


1552年、関東管領であった上杉憲政北条氏康に攻められ長尾景虎上杉謙信)の越後に逃れます。


1560年、長尾景虎によって奪還されるが、関東における拠点を厩橋城(後の前橋城)に移したため廃城となりました。


この上杉憲政ってのは、ろくでもない人物であったようです。
とても、関東管領職が勤まるような人物ではなかったわけですが、当時関東管領職自体が名ばかりの官職となっておりました。
まぁ、上杉憲政という凡庸な人物がいたからこそ、長尾景虎が上杉の名跡を継ぐ事ができたわけでもありますがね。
この平井城とは直接関係ありませんが、1561年、小田原城を攻めた上杉謙信は鎌倉の鶴岡八幡宮関東管領就任式を行います。
この時、まさに上杉謙信が一番輝いていた時期とも申せましょう。


現在、平井城址公園として整備されており、「関東管領平井城」という旗がなびいておりました。
関東管領職を重視した上杉謙信の気持ちに浸りながら平井城を見学いたしました。
関東管領職ここにありという城でございますな。