池之端亀形城

新発田市池之端亀形城へ(10月17日)。
城主は池端鴨之助。
鴨之助だって。
この城らしい名前ですな。
と言うのも、この城は現在でも湿地っぽくなっており、戦国期は更に湿地が広がっていたと思われるからです。
きっと鴨獲りでもしてたんでしょうな(笑)。


遺構と言っても藪地になっており、ほとんどありませんが、少し高台になっているところや周辺の田んぼから当時の姿が想像できるでしょう。


池之端亀形城は、新発田重家の乱で新発田城の支城の一部であったと考えられます。
ここで1つ面白いエピソードを。
この城は、新発田重家の乱で新発田城が落城した後も持ち堪えておりましたが、城主の池端鴨之助は新発田城落城後に脱出し、その後は色部氏を頼ったようです。
本城が落ちた後も持ち堪えていたって、小田原城が落ちた後も持ち堪えていた忍城のようですね。
忍城も「水に浮かぶ城」と呼ばれておりましたが、この城は「池に浮かぶ亀」と言ったところか…。


忍城と言えば忍城を題材にした「のぼうの城」を読みました。
農民と田植えをしたり、船の上で踊ったりとユニークな存在で庶民にも愛されてたことを感じました。
歴史小説の硬さがなく、誰でも楽しく読めると思います。
確か、映画化もされるようですし。


近くに池ノ端陣屋跡があります。
これは、溝口秀勝が城主になった後に置かれたものです。
現在は、公園として整備されております。

[rakuten:book:12632179:detail]
池之端亀形城


池ノ端陣屋跡